感染症看護専門看護師は、日本看護協会が日本看護系大学協議会と連携して運営している、専門看護師制度で定められている資格だ。
感染症看護専門看護師の資格は、感染症に関して水準の高い看護ケアを提供することができ、深い専門知識や技術を持っている看護師に対して与えられる。
そして、個人に対してだけでなく、施設や地域における集団感染の予防対策を行ったり、発生時には適切な対策やスタッフなどへの指導を行ったりすることができる。
さらに、ケアが円滑に行われるために、保険医療福祉に関わる人々の間に入って調整を行うことも求められている。
感染症看護専門看護師は、医療現場をはじめ、保育園や学校、介護施設、公衆衛生に関連する機関など、多種多様な分野で活躍できる、感染症のエキスパートと言える。
感染症看護専門看護師の資格を取得するためには、条件を満たしておく必要がある。
まずは、日本での看護師免許を取得しておかなければならない。
その他、看護系大学院修士課程修了者で、日本看護系大学協議会が定める所定の単位を取得しておくことや、5年以上の実務経験があることが求められる。
さらに、この5年の中には、専門看護分野で3年以上の経験を含んでおく必要がある。
書類審査と筆記試験に合格すれば、専門看護師として認定証の交付を受け、感染症看護専門看護師として登録することができる。
登録後も、5年ごとに審査を受け、更新を行っていくことが求められている。